思うこと

夕凪の時間と祖父

連休半ば。田舎の祖父の家にいってきました。

最近一人で暮らすようになった祖父。

元気そうな顔を見ることができてホッとしました。

海辺の散歩

淡い優しい夕焼けの空。
あったかい赤色からピンクへの
グラデーション。

夕飯の後、祖父と一緒に散歩をしました。

ゆっくりゆっくり。
右足、左足、一歩ずつ。
足の悪い祖父のペースで歩きます。

海からほど近いところに
祖父は一人で暮らしています。

数週間前に祖母が倒れて入院してから
広い家での一人暮らしが始まりました。

じいちゃん、きっと今が
初めての一人暮らし。

子どもの頃に
ここでよく遊んでいたとか
昔はこの道は海だったんだよとか。

普段とても無口な祖父から聞く話が、すごくうれしくてすこし切なかった。

祖父が子どもの頃の話。

曽祖母が神戸で小さな珈琲屋を営んでいたことを初めて聞きました。

だから私はよく神戸へ行きたくなるし、珈琲が好きなのかもというと、祖父はとても嬉しそうにしました。

「こんな綺麗な景色は滅多に見れないよ」と祖父が言ったように、穏やかで、美しい夕焼けのなか。

ゆっくり、ゆっくり時間をかけて歩きました。

とっても、とっても尊く、
愛おしい時間でした。

がんばらない場所

祖父の住む家は、コンビニもないしwi-fiも繋がらない小さなまちにあります。

何もすることがないからと、数冊の本を持っていきましたが、家事や事務作業がたくさんあって結局3ページしか読めませんでした。

田舎でのんびり過ごすという淡い夢は叶わなかったけど、やさしく流れる時間のなかで、忙しくも気持ちは穏やかでした。

なにもがんばらなくて良くて、素の自分でいられる有難い場所。

ご飯が美味しくて◎

昔からずっーと私を大事にしてくれる人がいてくれて。

空が美しくて、風が柔らかい。

あまりにも幸せで、あぁ何にも要らないなぁと。

残りの時間

祖父にあと何回会えるのかなと考えます。

私が自宅へ戻る時、普段は自分の想いをあまり口にしない祖父が

「またすぐに帰って来いよ」

と言いました。

「仕事が忙しいだろうから無理しなくていいよ」

「自分の生活を大事にしなさい」

といつも言っていた祖父の寂しさが伝わり切なかったー。

何もしなくても、そこにいるだけで無条件に喜んでくれる存在。

続く限り、大切にしていきたいです。

じいちゃん、またすぐに帰るね!!

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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はな
キレイなお姉さんになりたい* 極よわ肌の30代OL♪ 海の見える街からマイペースに更新中です。

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